「利益が出ているなら、そのまま続ければいいのでは?」
ZAR/JPYの運用を終了すると決めたとき、自分でもそう考えました。
実際、ZAR/JPYの回転売買では利益が出ていました。
それでも、2026年8月21日に保有していたZAR/JPYをすべて決済し、新規運用も含めて完全に終了しました。
理由は、ZAR/JPY単体で利益が出るかではなく、「毎日1万円生み出す仕組み」全体で考えたときに、MXN/JPYへ集中した方が目的に合っていると判断したからです。
この記事では、利益が出ていたZAR/JPYをなぜやめたのか、実際の取引実績と検証をもとに整理します。
ZAR/JPYはMXN/JPYを育てる補助役として考えていた
このプロジェクトでFXの主力としているのは、MXN/JPYの長期スワップ運用です。
ZAR/JPYを始めた目的は、ZAR/JPYそのものを主力にすることではありませんでした。
一定の値幅で売買を繰り返して差益を確定し、その利益をMXN/JPYの買い増しにつなげる。
つまり、MXN/JPYの保有Lotと日々のスワップ収入を早く増やすための補助役として使えないかと考えていました。
当初は、
- 1注文15Lot
- 主に0.05円間隔で注文
- 0.10円上昇したら利確
- 利確後は再注文
という形で、小さな利益を何度も積み上げる回転売買を行っていました。
実際にZAR/JPYでは利益が出ていた
ZAR/JPY運用を終了したのは、損失が続いたからではありません。
プロジェクト開始前には、75Lotを5回に分けて決済し、
- 売買益:7,500円
- スワップ損益:210円
- 決済損益:7,710円
を確定しています。
そのため、「ZAR/JPYで利益を出せるか」という点だけを見れば、実際に利益は発生していました。
ただ、ここで考え直したのが、この利益がプロジェクト全体を本当に成長させているのかという点です。
このプロジェクトで重視しているのは、短期的な売買益を最大化することではありません。
MXN/JPYを中心としたスワップ収入を長期的に育て、継続的なキャッシュフローを増やしていくことが目的です。
そこで、ZAR/JPYを続けることがMXN/JPYの成長につながっているのかを検証することにしました。
もっと効率のよい方法がないか検証した
最初から「ZAR/JPYをやめる」と決めていたわけではありません。
むしろ、もっと効率のよい運用方法がないかをかなり検討しました。
検証したのは、主に次のような条件です。
- 1注文あたりのLot
- 注文間隔
- 利確幅
- 最大保有Lot
- 細かく回転する方法
- 値幅を広く取るスイング型
条件を変えながら複数のパターンを比較し、さらにZAR/JPY単体ではなく、MXN/JPYやTRY/JPYを含めた口座全体への影響も確認しました。
ここまで検証した理由は、ZAR/JPY単体で利益が出るかではなく、ZAR/JPYを加えることでプロジェクト全体が本当に強くなるのかを確認したかったからです。
シミュレーションを見て「思ったより増えない」と感じた
検証前は、ZAR/JPYで確定益を積み上げれば、その分だけMXN/JPYの買い増しも早まり、日額スワップの成長をある程度押し上げられるのではないかと考えていました。
ただ、シミュレーション結果を見た率直な感想は、
「思ったより増えないな」
というものでした。
ZAR/JPYを組み込むことで累計純成果がわずかに増えるケースはありましたが、最終的なMXN/JPYの保有Lotや日額スワップについて、明確な上乗せ効果は確認できませんでした。
自分がZAR/JPYを運用する目的は、ZAR/JPYそのもので利益を増やすことではなく、MXN/JPYをより早く育てることです。
その目的に対して、期待していたほどの効果がなかったことが、終了を考える大きなきっかけになりました。
リスクを増やすほどの上乗せ効果ではなかった
ZAR/JPYを加えると、運用する通貨ペアが一つ増える一方で、必要証拠金や含み損、防衛判断の対象も増えます。
もちろん、それに見合うだけの効果が得られるのであれば、続ける意味はあります。
ただ、今回の検証では、増えるリスクに対して得られる上乗せ効果は小さいと判断しました。
さらにZAR/JPYのリターンを大きくしようとすれば、保有Lotを増やす必要があります。その分だけ口座全体の余力を使うことになり、相場が悪化したときには主力のMXN/JPYまで防衛の影響を受ける可能性があります。
ZAR/JPYで利益を増やした結果、MXN/JPYの運用まで弱くなるようでは本末転倒です。
収入源は多ければ多いほどよいわけではなく、主力を不安定にするのであれば、減らして集中する方がよいと考えました。
複雑さそのものもリスクだと考えた
もう一つ気になったのが、実際の運用管理です。
通貨ペアが増えると、注文状況や保有Lot、口座余力、防衛判断など、確認する項目も増えます。
シミュレーション上の上乗せ効果が大きければ、その負担を受け入れる考えもあります。
しかし、今回のように差が小さいのであれば、管理を複雑にしてまで続ける必要はないと考えました。
「毎日1万円生み出す仕組み」では、収益額だけでなく、無理なく長く続けられることも重視しています。
プロジェクト開始時には75Lotが残っていた
ZAR/JPYの新規運用を終了する方針は、「毎日1万円生み出す仕組み」を開始した2026年8月1日の時点ですでに決めていました。
ただし、その時点では既存のZAR/JPYが75Lot残っていました。
そのため、プロジェクト開始後は、
- 新規注文をしない
- 決済後に再注文しない
- 残っている75Lotだけを段階的に決済する
という形で整理を進めました。
この75Lotの整理決済では、
- 売買益:7,500円
- スワップ損益:1,215円
- 決済損益:8,715円
を確定しています。
この8,715円も、新たなZAR/JPY回転売買で得た利益ではありません。
プロジェクト開始時点ですでに保有していたポジションを、終了方針に沿って整理した結果です。
2026年8月21日にZAR/JPY運用を完全終了
2026年8月21日、最後に残っていた15Lotを決済しました。
これで、
- ZAR/JPY保有Lot:0
- 未約定注文:0
- 新規注文:なし
- 再注文:なし
となり、ZAR/JPY運用は完全に終了しました。
今後、ZAR/JPYの回転売買を再開する予定はありません。
FX運用はMXN/JPYを主力とし、既存のTRY/JPYを維持しながら、MXN/JPYのスワップ収入を段階的に育てていく方針です。
現在、MXN/JPYを主力としている理由と、運用上警戒しているリスクについては、「メキシコペソ円スワップを主力にしている理由とリスク」で整理しています。
利益が出ることと、続ける価値があることは別だった
今回のZAR/JPY運用で一番大きかったのは、利益が出ている運用でも、目的に合わなければやめることがあると実感したことです。
ZAR/JPYでは実際に利益を確定できました。
その意味では、「失敗したから撤退した」という話ではありません。
むしろ、実際に利益が出ていたからこそ、「このまま続けてもいいのでは」と迷いました。
ただ、検証してみると、期待していたほどMXN/JPYの成長を押し上げる効果はありませんでした。
その一方で、
- 通貨ペアを増やすことでリスクが増える
- リターンを求めるほど口座全体の余力を使う
- 本筋のMXN/JPYまで防衛の影響を受ける可能性がある
- 運用管理も複雑になる
という点は残ります。
短期的な確定益を一つ増やすより、目的が明確な運用へ集中する。
その方が「毎日1万円生み出す仕組み」を長期的に育てるうえでは合理的だと判断しました。
今後も、新しい運用を追加するときは「利益が出そうか」だけではなく、その運用がプロジェクト全体でどんな役割を持つのか、増えるリスクに見合うリターンがあるのかまで確認して判断していきます。
※この記事は筆者自身の運用記録であり、特定の通貨ペアや取引方法を推奨するものではありません。FXには為替変動等による損失リスクがあります。

